修学旅行の告白事件
第三回

これは、SSではありません。
巷で噂の”成分解析”というツールを使わせて頂いて作ったレクリエーションです
なお、”成分解析”ツールの配布元はこちらになります。

★カドルコア世代☆ http://tekipaki.jp/~clock/index.html

るーこ 「次はだれを調べるのだ?」
珊瑚  「せや! せっかくやから、いっちゃんたちのことを調べてみてくれへん?」
イルファ「だ、ダメです! わたしたち試作型には来栖川の企業秘密がいっぱいあるんですから! 分析なんて、絶対ダメです!」
貴明  「この分析機では、企業秘密なんてわからないと思うぞ……」
イルファ「それでも万が一ということもあります!!」
珊瑚  「でも、いろんな方向性で分析してみたら、新しいことが分かるかもしれへんよ?」
イルファ「そ、そうでしょうか……」
珊瑚  「新しいOSのヒントになるかもしれへんし〜〜」
郁乃  「絶対ヒントにならないと思うな……」
ささら 「ヒントにするのもまずいと思うわ……」
イルファ「さ、珊瑚様がそこまでおっしゃるのなら、少しだけ……」
貴明  「それじゃ、イルファさんからいくぞ」

ぴっぴっ……

イルファの成分解析結果 :

イルファの63%は欲望で出来ています。
イルファの11%は汗と涙(化合物)で出来ています。
イルファの10%は時間で出来ています。
イルファの8%は食塩で出来ています。
イルファの4%はお菓子で出来ています。
イルファの2%は厳しさで出来ています。
イルファの1%は言葉で出来ています。
イルファの1%は鍛錬で出来ています。

イルファ「…………」

     皆、言葉も無く、黙りこむ。

ささら 「……半分以上が『欲望』、ですね……」 
タマ姉 「『欲望』が63%……」
イルファ「…………ひ、ひどいです……こんなの、あんまりですっ!」
珊瑚  「わ、あかんよ〜〜貴明。いっちゃんいじめたら」
貴明  「いや、いじめてないし。それに、珊瑚ちゃんがやれって言ったんじゃ……」
イルファ「悲しいです…… わたしは、皆様のお役にたてるメイドロボとして、自分を捨てて尽くしているのに……それを『欲望』まみれだと仰るんですね……」
タマ姉 「そう嘆かないで、こんな分析、当たるとは限らないから……」
草壁  「そうですよ、きっと何かの間違いです……」
イルファ「瑠璃様と、珊瑚様と、貴明様と、わたしとでくんずほぐれつ、いつまでも一緒に暮らせるように、日々頑張っていますのに……」
タマ姉 「……やっぱり、当たってるのかしらね……」
イルファ「私の心は深く傷つきました……瑠璃様、慰めてください!」
瑠璃  「そ、そんなことウチに言われても……」
イルファ「じゃあ、慰み者にしてくださいっ! いつもみたいに!」
愛佳  「そ、そんなこといつもしてるんですかっ!?」
瑠璃  「し、しとらへんっ!! そんなことしとらへ〜〜ん!!」 
ダニエル「『汗と涙』が11%、ですか……はて、メイドロボは涙を流せなかったのではないですかな?」
イルファ「ええ……メイドロボは涙を流せません……悲しいことが流れていかないんです……」
このみ 「じゃあ、それが『食塩』になるのかなあ……」
由真  「なんだか心がしょっぱくなりそう……」
珊瑚  「今度、長瀬のおっちゃんにたのんで、嘘泣き機能も付けてもらおうか? 好きな時に、好きなだけ泣けるよ?」
瑠璃  「そんな迷惑な機能はいらへ〜〜ん!!」 



愛佳  「えっと……次はミルファさんで、いいですか?」
ミルファ「うんっ! わたしなら、いつでもいいよ!!」
愛佳  「じゃ、じゃあこっちにどうぞ……」
ミルファ「うん! じゃあ、貴明! わたし頑張るからね、応援してね!」
    
    貴明にぶんぶん手を振るミルファ

貴明  「いや……応援って言われても……どう応援したらいいんだ?」
このみ 「とりあえず、手を振り返してあげようよ……」

    二人でぶんぶん手を振るこのみと貴明。
    負けずにぶんぶん振り返すミルファ……

愛佳  「あ、あの……分析、始めていいですよね……始めますよ?」


ぴっぴっ……
 
ミルファの成分解析結果 :

ミルファの28%は果物で出来ています。
ミルファの28%は元気玉で出来ています。
ミルファの21%は祝福で出来ています。
ミルファの13%は電力で出来ています。
ミルファの6%は乙女心で出来ています。
ミルファの3%はやらしさで出来ています。
ミルファの1%は理論で出来ています。

ミルファ「ね、貴明! わたし、『果物』で出来てるって! ……どういう意味かな?」
貴明  「さ、さあ……俺にそんなこと聞かれても……」
ミルファ「わたしって、『果物』みたいに美味しいのかな? 貴明もわたしを果物みたいに食べたい?」
このみ・愛佳・タマ姉・草壁「食べませんっ!!」
雄二  「俺は知ってるぞ……ミルファちゃんのバスト、貴明のために大きくしたんだってな……あのたわわに実ったバストが、貴明だけのものに…… ちくしょう!! 神様!! 俺にも空からメイドロボが降ってきますように!!」
瑠璃  「空から降ってきたら、地面に激突してバラバラやで」 
由真  「『電力』とか、『元気玉』とかは分かり易いよね……」
貴明  「ああ、こっちの元気まで吸い取られそうだな……」
珊瑚  「ミルファはパワー型やから、電力消費が多めなんや。将来は貴明も電気代、覚悟せなあかんよ〜〜?」
貴明  「お、俺が養うって決まってるのか?!」
ミルファ「姉妹で何故こんなにも扱いが違うのでしょうか……妹はみんなに『祝福』されて生まれて来たのに、私は瑠璃様にいじめられてばかりです……」
花梨  「それって、ドラ○もんとド○ミちゃんみたいな関係?」





このみ 「じゃあ、次はシルファちゃんだよね……って、なんか震えてるみたいだけど、大丈夫?」
シルファ「な、なんだか、怖いです……おかあさん……」
珊瑚  「だいじょうぶや〜〜。ほら、手繋いであげるから、安心や〜〜」
シルファ「は、はい……」
このみ 「分析はわたしがやってあげるね、シルファちゃん」
シルファ「は、はい……よろしくお願いします……」

ぴっぴっ……

シルファの成分解析結果 :

シルファの52%は砂糖で出来ています。
シルファの38%は希望で出来ています。
シルファの8%は歌で出来ています。
シルファの1%はお菓子で出来ています。
シルファの1%は記憶で出来ています。

このみ 「わー。シルファちゃん、『砂糖』と『希望』で出来てるんだって!」
シルファ「そ、そうなんですか?」
このみ 「シルファちゃんにぴったりだね! とっても可愛いから」
ささら 「わたしもそう思うわ……」 
シルファ「そんなこと……ないです……」
タマ姉 「砂糖菓子みたいに可愛くて、食べちゃいたくなるわね」
シルファ「あ、あうあう……」
珊瑚  「シルファはみんなに愛されてるんやなあ……ウチも嬉しいなあ。友達百人つくるんや〜〜」
シルファ「はい……がんばります。みなさん、おかあさん、ありがとうございます……」
イルファ「なんで姉妹で私だけ……こんな結果……」
貴明  「みんな、あんまり騒ぐなよ……一人落ち込んでる人がここにいるからさ」
愛佳  「私も『砂糖』だったのに……どうしてこんなに扱いが違うの……?」
貴明  「……もう一人いたのか……」


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